日本史リブレット 西成田豊 山川出版社(千代田区)ロウドウリョク ドウイン ト キョウセイ レンコウ ニシナリタ,ユタカ 発行年月:2009年08月 ページ数:90p サイズ:全集・双書 ISBN:9784634547117 西成田豊(ニシナリタユタカ) 1948年生まれ。
一橋大学大学院経済学研究科博士課程。
専攻、近現代日本経済史。
現在、一橋大学大学院経済学研究科教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 総力戦としてのアジア太平洋戦争/1 労働力動員(労務動員計画の作成/小学校(国民学校)・中等学校新卒者/学校在学者/農民・農村民/中工商工業者/女性/供給源別動員数)/2 朝鮮人強制連行(朝鮮人強制連行政策の成立/官斡旋による強制連行政策/「移入」朝鮮人の出身道と職業・年齢/「移入」朝鮮人の人数とその産業別構成/「移入」朝鮮人の企業別構成/皇民化政策/労務管理政策と賃金/逃亡/労働争議)/3 中国人強制連行(中国人強制連行政策の成立/中国人強制連行の組織/出身地・年齢と「前歴」/「移入」中国人の産業別・企業別構成/抑圧的・暴力的労務管理/賃金/劣悪な生活状態/死亡と疾病)/4 「動員と強制連行」の破錠ー「帝国」と日本の敗戦へ(労働力動員の破錠/朝鮮人強制連行体制の崩壊/中国人強制連行体制の動揺) アジア太平洋戦争は、日本が初めて推進する総力戦であった。
総力戦とは、国家の総力(軍事力・経済力・精神力)をあげた戦争のことである。
経済力については、軍需生産を拡大させることを目的に、徹底した統制経済が推し進められた。
しかし、これまでの研究では、統制経済の重要な一環をなす労働の統制、すなわち国家による労働力動員政策については、ほとんど顧みられることはなかった。
また、朝鮮人・中国人強制連行については、戦時期の歴史上の一齣(ひとこま)としてとらえられてきたように思われる。
こうした状況をふまえて、戦時期の労働統制政策について、労働力動員政策と強制連行政策を中心に検討する。
本 人文・思想・社会 歴史 日本史
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